吉備中央町の伝説  Traditions in Kibityuuoutyou


     苅山の子宝観音

       怠惰な桃太郎


昔話伝説

御所 貢の恩返し 送り狼 シュメール石 奥谷古墳の祟り 加茂川の口合 聞き做し 八岐大蛇退治 神瀬の法螺吹き 地獄から帰った男 二川の兎の宴 小森川戸の恋 星見岩 俗信 新聞を跨いではいけない 肝試し 小森白鷺温泉 地獄岩 Mrピッツイさん 長尾の娘の悲劇 龍王の怒り 狸のホロセ 千鳥の共鳴き 栄子の悩み 縁談 怖いとは何か 東森西の弓の名人 蟹地 追剥に遭わない方法 猫の喧嘩 塚ヶ塔 蟹味噌 和田の桧と杜松 欲しいものは欲しい 馬方の鬼退治 黒土の弓の名人 三つの太陽 お筆の怨み ゆり輪田 モグラとお日様 茶柿栗麩 木彫りの雛人形 亀の甲羅のヒビ 仏陀の行倒れ

神社伝説

毛気神社の鬼退治 毛気神社の名前 いさざ王 歳神様は良いもんじゃ 暦の表紙に女神様が書かれる訳 摩利支天のご利益 弘法大師と栗の木 木に祟られる 山の神峠 オコゼが軍艦ぶって西に西に流れる 亥の子祭 藤麿の鬼退治 狼の恩返し 矢喰宮の柿木 神主と栗の木 荒神子 ゴミ除け鳥居 玉藻石 谷口荒神のご利益 杉谷の才の神 杉谷の蛭の神 素戔嗚神社の御利益 森神社の独立 高谷の水神 磐長姫の祟り 磐長姫クチナワの嫁取 葬儀 葬列 鶴と亀の恋 鶏鳴祭 八幡宮の七人御崎 天神畝の喧嘩 ご神幸の喧嘩 雨の大 風神社の御利益 粋な稲荷様の怒り 水神の祟り 田螺兵衛の出世 勝法師丸 見えない神 竈の神様有難う ロックウ様有難う 森様の恋 子狐の飯事 相撲取り与三郎 野呂の蛇地神 三所神社の火柱 女性に優しい神社 宮相撲 三国山国太郎 大八幡神社の苺 花山天皇 鳴る岩 生贄の原 西庄田の御崎様 烏の忠告 龍王様のご利益 疣の神

寺院伝説

耳地蔵 青木の祠 歯痛地蔵 足王様のご利益 お金のお足 倉ヶ一地蔵 火を見たら煽げ 分限者争い 危険なお飯事 恨み釘 恨み釘の功名 破談の訳を知りたい 三重子と甲の怨み釘 目取腰折れ地蔵 子宝観音 粋な観音様 和の碑 三宅不動 老僧の淵 念佛踊りの再 首折れ地蔵 大山参り 喜平地蔵 腰痛地蔵 夜泣観音 阿波良池の地蔵 五明の悲 お爺さんと老牛 浄戒坊の猫 毘沙門天の旅 吉祥天が七福神でない訳 無言問答 泣く赤ん坊 蹴飛ばし幽乱 袈裟切り地蔵 三上様 伝常寺の蜘蛛 くもの化け物 天福寺縁起 天福寺の法螺貝 天福寺の大法螺吹き 日切堂の女妖怪 狩下手な殿様 頭の神様 清水寺の梵 汗かき地蔵 神護寺の梵鐘 腰折れ地蔵 食べ物の怨みは恐ろしい 首切り地 橋供養碑 火の御崎神社 生贄地蔵 高賎平等一致  

雨乞伝説

人様 杉谷の水神 鳴滝の雨乞い 雨坪の子龍 龍狩り 一心神門 犬五郎兵衛 大原池

聖坊山 鼠に食われた経文 龍在ヶ滝の花嫁 宗高の大蛇退治 左甚五郎の龍 超仏羅様 船越様 爪無龍 五輪山の龍神

金鳥伝説

蓮池の金の茶釜 本宮山の埋蔵金 湯所の薬師如来 上人墓 宮坂七人御 田兵衛の蚤退 吉長の金鳥様 蜂谷の葬銀様 槍塚の金の鳥 地蔵乢の金の鳥 

偉人伝説

綱島助次郎 深山大沢必出龍蛇 弘法大師 九十九谷 辛味餅 小森のひいる 加場ノ原の蛭 半分尾の狐 金の生る木 大師堂の罰 石芋 吉備津彦命 嵯峨の皇子 吉備津神社の音羅退治伝説 留霊臣の音羅退治 毛気神社妖怪退治 湯場の冷泉伝説 砥石岩伝説 鼓岩伝説 風穴伝説 高田姫伝説 吉備津彦命の吉備国平定物語 堀田勘左衛門 文覚上人と巫女 お福さま 幸次兵衛 鬼突岩 榎並茂兵衛 斎藤一興の髭塚 難波立達 日名忠兵衛 土井清吉 桃太郎物語異聞 福沢諭吉の桃太郎物語 讃岐の桃太郎物語り 村のお婆の桃太郎物語 綾歌の村人の語る鬼ヶ島伝説 伊賀久隆の信仰 二宮尊徳 砥石岩の鬼退治 画伯妹尾天然 玄賓の袈裟掛岩 茶煎ヶ市 エイサイチョウサイ ちびの悩み 金山寺味噌 大倉八太郎 難波佐吉 奥津善三 田土村の三人 中宮の力持ち スクモ山 鉄砲幸佐 平清盛の供養塔 岡崎嘉平太 

歴史伝説

鉱山と杯状穴  共同墓地 古墳  圃場整備 化石 千人針 インパール作戦兵の体験談 戦争体験 松根油 池田光政の寺社統 腹切り八幡 育麦庫 天保の飢饉と稲荷さん 大山原騒動 祭寿司 臭木菜掛飯 明神山の哀れ 行倒れ 大年の行倒れ 本堂の策略 上加茂合戦 松山城戦 足守藩の処刑場 山田朝右衛門 過ぎたるは及ばざるが如し 常光寺合戦 紙工手習い所 手習い所 室戸台風の爪痕 姫屋敷 花と兵隊碑 六兵衛組頭になる 立の七人御崎 大池の水争い かつえ坂 陣山の首塚 田土藤沢城 神原惣右衛門 御北神原家の野望 太平記 伊賀家炎上 唐人宗七 慶長の役異聞 お吉の名前が心配 与太郎騒動 慶安覚書所 くらみ坂 37頭牛供養塔

妖怪伝説

穴住池のゴンゴ 貢の大蛇 小豆洗い 天狗の悪戯 ぬーりひょん 大師の脛曳 見越し入道 妖怪絡新婦 鬼は内 天狗松 ナメソウ 金巣 コソコソ岩 妖怪汚血 大坪の河童 悪さのできぬ訳 鬼尽くし 蛇女房 大蛇に飲まれそう 鬼も怖がるモリ 猫又 馬の首 烏泊の妖怪 馬ヶ谷のゴンゴ

妖狐伝説

京二と狐 狐の化け方 狐の教訓 狐の下働き 狐に憑かれた娘 嘘つき狐 五欲の狐 狐に騙された怪力男 狐に騙された美少年 和尚の狐退治 肢が竦んで動けん 狐の好物 甘い物が嫌い 安蔵と狐 狐の剃刀 尾原の狐火 狐の敵討ち 下加茂狐の嫁入り 鍋谷の狐 貴布祢様の狐 大和神社の狐 幽霊の正体 柳井田狐の嫁入り 狐の厠 虎に化けた狐 人間喰いたい 藤折の悪戯狐 入道狐 

妖狸伝説

粟井谷狸太郎 化生狸キュウモウ 権作爺と狸の友情 雲母を消した狸 狸の運動会 狸岩狸と鼓岩 狐狸岩の狸の愚行 猟師の気持ち 狸と狐の金儲け 担がれた岩男 白松茸 古庵狸

行事伝説

力石 正月行事 灰神楽の灰坊 幸せはそこにある やれぼう 左巻きの旋 正月を祝わない 三谷のコトコト トントン お飾り下ろし しし追い 雛荒らし 風邪追い しろみて さねもり 虫供養 七夕をしない訳 キュウリを栽培しない訳 三谷の七夕 お盆の禁 子供の野遊 茅の輪 S合戦 田舎芝居 釘打ち 案山子の鬼退治 刈尾のコトコト 

 

平成29年(2017年)3月31日に【岡山「へその町」の民話-岡山県吉備中央町の採訪記録 立石憲利 吉備中央町図書館 吉備人出版】が発行されました。 平成31年2019年)3月31日に【岡山「へその町」の民話 追補遍-岡山県吉備中央町の採訪記録 立石憲利 吉備中央町図書館 吉備中央町教育委員会】が発行されました。

 

著者が 職を離れ 吉備中央町にUターンして戻った時、温羅伝説 桃太郎伝説 吉備津彦命伝説に興味を持ち岡山県立図書館で調査し 総社市 倉敷市 岡山市 吉備中央町 真庭市等のそれらの伝承地を訪ね 住民の方々から 昔話を聞かせてもらいました。著者が まだ少年で 旧加茂川町に住んでいた頃(昭和30年 1955年)のお盆の頃に 当時青年団と呼ばれる人達が 三谷日名中倉野呂の墓場に 5~6人が集まり 百怪談が行われた。少年では 著者だけが 呼ばれました。おんびんたれ(臆病者)であった著者が 場の盛り立て役にされたのでしょう。翌年には 野呂の墓場に 舞台をこしらえ 花火大会が 行われ 田舎芝居が 子供達に披露されました。著者は 暗闇の中での 狐や野犬の吠え声を 聞きながらの 薪運びや風呂の水汲み、人魂狐火 等の現象を度々経験しており、また心強い大人と一緒にいたので 著者にとって 百怪談hさ 左程恐ろしいものではありませんでした。しかし この時の出来事は 衝撃的だったので 現在でも 記憶していますが、記憶のおぼつかない部分は 当時の元青年団の方々(平成26年頃には全員 帰らぬ人となられました)に相談いたしました。この時3冊の備忘録を 拝見させていただきました。百怪談と言っても 怪談話は 少なく これ等の話題の多くは この地に伝わる伝承事や 噂事に 尾鰭を付けたと思われる物語でした。勿論作話もあったでしょう。恐らく青年団の人達は 意図して 地区の文化を 後世に 残そうとして 話題を探したのではないか と想像いたします。著者は 街づくり委員会に 召集され 吉備中央町の文化に 興味を持つようになると、山城 神社 寺院を訪ねました。街づくりの在り方について、また道を尋ねる必要もあって 多くの村人と 伝承事 等の話題を交わす事 ができました。先輩青年団の方々の作品、村人からお聞きした伝承話に、著者が加筆し  理解しがたい表現を解り易くしたり そして物語を豊かにし 新しい物語にしました。 語り部の方に 匿名を希望する人が 多くいましたので 語り部の方々の氏名を明かさないことを 重視しました。読者の方々の賢明なるご理解をお願いいたします。

      大黒様

      恵みの夕焼け