井原 上井原 綱島助次郎 Sukejirou Tunasima


落合加茂川線(66号線)の上井原公会堂の南北緯34度53分13秒東経133度15分分44秒に 立派な碑がに立ちます。碑の表側に従六位 勲三等 綱島助次郎先生之碑と刻まれ、裏面に大正十二年一月九日一年祭當日建立 岡山県高松農学校畜産科時習會門弟一同と 刻まれています。明治の頃の農家は 和牛や馬を使役用に 必ず1から2頭飼育していて、農器具の無い時代、牛馬は 農家の宝で 人と同様に 大切にされていました。

農家が安心して牛馬を飼うには、伝染病を予防し 撲滅(する必要があり、人畜共通伝染病の予防規則を 設ける必要があり、乳肉の質を 検定し 人の衛生に 務める必要が有りました。獣医師を 採用し その任に充てる事となり、農務省は 明治19年(1886年)12月、吉田同省次官名で「獣医採用について」各府県知事宛に 内訓を しました。岡山県は 明治28年(1895年)4月 秋山直三(埼玉) 橋本正(和気郡)の獣医師2名を 採用しました。農商務掛では 家畜改良 防疫 獣医教育 畜産保護を 業務とし、警察部では 屠殺検査の監督 牛乳検査を 業務としました。秋山は 講習所開設と同時に 同所 主任教員を兼ね、岡山県の畜牛改良方針を定め、県内の畜牛を 使役用肉用兼用 肉用使役乳用兼用 乳用に分け 主産地と 牛種を選定し、種牛を 購入しました。明治37年(1904年)には 岡山県種畜場を 設置されました。秋山と 橋本が 退任すると 谷口助之進 河瀬盤治郎に 次いで 綱島助次郎(大正2年・1913年3月31日)が その任に着き、畜産行政に功績を残しました。大西季彰 片山省三に 受け継がれ、7代目 中島周蔵の時代に 県の機構改革があり、蚕糸課と 畜産課が 新設されました。綱島助次郎は 高松農学校の校長を 務めています。    人畜共通伝染病:WHO 世界保健機構と FAO世界食糧機関によって 管理されていて、脊椎動物(魚類 両生類 爬虫類 鳥類 哺乳類)と 人との間で 自然に移行する全ての病気 または 感染を言います  動物から人に 感染するもの、人から動物へと 感染するものの両方です    細菌性人獣共通感染症:炭疽 結核 パスツレラ症 サルモネラ症 レプトスピラ病 ライム病 野兎病 ブルセラ症等    ウイルス性人獣共通感染症:インフルエンザ SARS 狂犬病 エボラ出血熱 ニューカッスル病 日本脳炎等     リケッチア・コクシエラ・バルトネラ性人獣共通感染症:Q熱 ツツガムシ病  猫ひっかき病等    クラミジア性人獣共通感染症:オウム病等   原虫性人獣共通感染症:睡眠病、リーシュマニア症 クリプトスポリジウム感染症等    寄生虫性人獣共通感染症:エキノコックス症 日本住血吸虫症 肺吸虫症 肝蛭症、ァニサキス症等    真菌性人獣共通感染症:クリプトコッカス症 カンジダ症 アスペルギルス症 水虫等    プリオン人獣共通感染症変異型クロイツフェルトヤコブ病 狂牛病    岡山県高松農学校:岡山市北区高松原古才336-2番地 北緯34度41分2秒東経133度49分16秒に建ち、農業科学科 園芸科学科 畜産科学科 農業土木科 食品科学科が 設置されます        平成25年(2013年)8月17日