岨谷 龍在ヶ滝の花嫁 Bride  in Ryuuzai-ga-taki water fall


 吉川槇谷線(307号線)槙谷ダムの堰から吉川寄り東側の沢で岨谷 に属す北緯34度46分34秒東経133度44分17秒近くに 龍在ヶ滝が あります。上の滝 下の滝 最下段の滝と3段に なっています。龍神 が棲むとされます。その龍神が 成龍し 嫁を貰う年に なりました。村の娘に 一目ぼれし 恋煩いすると、雨の管理を怠りました。村人は 旱魃に苦しみ 龍在ヶ滝で 雨乞いをしました。龍神は 水の管理を怠った事を 棚に上げ「あの娘を 嫁にくれるなら 水に困らない方法を 教えてさしあげる」と 言って雨を 降らせてやりました。人身御供に出された娘は 意外に も龍神の嫁に 喜んでなりました。又 旱魃が起こると 村人が 龍在ヶ滝を 訪ね「娘婿の龍神様 雨を 賜りたい」 と祈ると 青龍と白竜夫婦が 子龍を 抱いて現れ「ここを 堰止め湖を 造られよ」と 言って雨を降らしてくれました。ダムを 造り農業用水を 確保すると 馬越の村も 総社の村々 も旱魃に苦しむことがなくなりました。「槇谷ダムで作業中の人より口伝」

 

龍在ヶ滝の花嫁物語 story of BRIDE  IN RYUUZAI-GA-TAKI WATER FALL

昔 昔のその昔、ずうっと 昔の事でした。龍在ヶ滝に 龍神の男の子のが 住み付きました。魚が 沢山住んでいたので 食べる物に 不自由はなく すくすく育って、龍神は 大人に 迄 成長し お嫁さんを 貰う年頃に なったのです。しかし 周りに 蛇は 沢山住んでいるのですが 龍は 住んでいませんでした。「お嫁が 欲しい  お嫁が 欲しい」と 夜も 昼Hiも 問わず 思い詰めていました。ある時 村の村長Muraosaの年頃の娘達が 落合川に 川遊びにやって来たのです。龍の住む淵で 楽しそうに 話し始めました。龍神は その3姉妹を見て「あねぇな 綺麗な 娘が 嫁なら良いなぁ」と 思いました。娘達の話に 聞き耳を立てると、1番優しそうで 美し過ぎる1番上の姉は「恋しい人が 出来ちゃったの  お前達は 恋を感じた事があるのかい」と 言っているのです。すると1番美しい 2番目の娘が「お姉さんて 晩生Okuteなんじゃね  今頃 何を言っとるん  若ぇ内ぁ 今しかねぇんよ  今の内 に遊ばねぇと 何時 遊ぶん  たっぷり 恋を 楽しんでいるわ  所でお前はどうなんさ」と 末の娘に尋ねました。

 末の娘は やや劣る美貌Bibouでしたが「恋の仕方が解らんの  でもね、グイグイ 引っ張って行ってくれるような 男に憧れrるわ」と 答えたのです。姉達は「そねぇな 男ぁ 大抵 乱暴よ  それでも良ぇの」と 切り返すと「心が清く 正しく うちぃ愛してくれるんなら、乱暴な口の利き方だって 不器用だって おブスでも構わんわ」と 言うのです。龍神は「嫁にするにやぁ こぎゃぁな娘が良ぇ」と 考えました。龍神は「あの娘を 嫁にしたい  あの娘を嫁にしたい」と 夜も昼も問わず思い詰めました。自分が 水の神様である事をすっかり忘れ、恋の病の床に 就いたので、雨は 降らず 川は涸れ 田畑は 乾いたのです。お百姓は大変困りました。村長は村人を集め「水神様に 雨乞いをしよう」と 相談し、妙見宮の宮司を 招き 祭壇Saidanを 構え 火を燃やし 護摩焚きGomadakiして 必死に祈願しました。池の畔Hotoriで 拝んでも 雨が 降りません。湧水の畔で 拝んでも 雨が降りません。汲川Kumikawaや 大きな川で 拝んでも 当然雨が 降りません。困りに 困って 最後に 龍神の住むと言う 龍在ヶ滝の淵に やって来て「水神様 お助け下さい   雨を 降らせていただけるなら 水神様の望む物を 差し上げます」と 訴えたのです。龍は 恋の病の床からガバっ起きて「真Makotoか  ならば 雨を降らせてやろう わしの望む者とは わしの嫁の事じゃろうな  じゃな じゃな」と 念を押しました。ところが 大慌てだったのでうっかり 姿を見せてしまいました。村長は 突然に 龍が目の前に 現れたので 驚きましたが「者と物を 間違えている  龍 に嫁をやれる訳がない  じゃが このままじゃ わしらぁ 娘諸共 飢え死にじゃ  しかたねぇ  ここぁ 龍を 騙そう  後で 言い知恵が 湧くかも知れん  村の娘の中二はにゃぁ 神様の嫁でありゃぁ 嫁になりてぇと 言う者が おるかもしれん」と 心の中で 思いながらも「流石sasugaに水神様  お見通しの通りでございます  神様の嫁に 貰われるなら 娘達も喜ぶでしょう」と 心にもない答えを しました。龍は 水神としての雨を 制御する仕事を 怠っていた事を 反省し 詫びの心を 込めて 雨を降らせてやりました。願いを 聞いてもらえたので 今度は 村長が 約束を守る番ですが、村長が いくら頼んでも 龍の嫁に行こうと応じる娘 等は 近隣の村々も 回ってみましたが おりませんでした。龍を 裏切れない村長は「惨い話じゃが お前達の一人ぅ 嫁にするしかねぇ  誰か 水神の嫁に 成ってくれまいか」と  自分の娘達に 尋ねました。末娘が「水神様は 龍でしょう  頭ぁ駱駝Rakuda 眼ゃぁ兎 角ぁ鹿 耳やぁ牛 首や 腹や 尾ぁ蛇 鱗ぁ鯉 手は虎 爪ゃぁ鷹の姿よね」と 父親いに尋ねと、上の娘達は「それじゃぁ 化け物じゃない   お嫁に成るんは 嫌yaじゃ」と 言うのです。村長は「水神は荒神じゃ  約束ぅ破りゃぁ1家 皆殺しじゃ」と 泣きながら頼んだのです。姉達は「心正しく 愛してくれる者なら 誰でも良ぇと 言うんじゃけぇ、お前が 龍の嫁に成りゃぁ良ぇが」と 末娘に 白羽の矢が立てたのです。

末の娘は「解りました  お父さんや お姉さま方が 望むんなら、うちが 喜んで 龍神様のお嫁に 成ります」と 潔くisagiyoku答えたのです。村長は 龍神と末娘の婚礼の儀を 泣く泣く 進めました。婚礼の日  青龍の待つ 決められた淵に 純白の花嫁衣装を 着た 末娘が入って行くと、突然 大波が 立ち 竜巻が 起こり 雲を従えて青龍と 白龍が 天に昇って行ったのです。数年が 絶ち 再び 旱魃が起こると、村長は「娘婿殿Musume-muko-dono 雨を賜れ」と お祈すると、あの淵に 子連れの青龍と 白龍が 舞い降りて来て 雨が 降りました。それからは、龍の家族の住む淵を 龍住ヶ淵と 言い、淵に落ちる滝を 龍在ヶ滝と 言うようになりました。「槇谷ダムで作業中の人との雑談」を基にした物語   龍の姿: 龍の角は鹿 頭は駱駝 眼は鬼あるいは兎 身体は蛇 腹は蜃 背中の鱗は鯉 爪は鷹 掌は虎 耳は牛の物の形をしているblog.livedoor.jp/shining_child/archives/3510241.html  龍在ヶ滝竜頭の滝龍住ヶ滝:北緯34度46分34秒・東経133度44分17秒  福岡県朝倉市の香山昇龍観音:北緯33度21分40秒東経130度47分1秒 登リ瀬:岨谷821・1899番地等 高丸:岨谷1883・1897番地等 三方塚:岨谷1904番地 城山ノ元:岨谷1906番地 龍住滝Ryuuzai-ga-taki岨谷1902番地 ドウドウ:岨谷1907・3522番地等 ドフドフガナル:岨谷1908番地  平成24年(2012年)12月1日