河内田   五輪山の龍神様 Esq.Doragon-god in Gorinzan

河内田   五輪山の龍神様 Mr.Doragon-god in Gorin-zan mountain


五輪山に 八大龍王が 祀られていました。長い日照りが続いた時、銅鉱山である金集山の頂で千貫焚きをし、伯耆大山Houki-Daisenに向い 雨乞いをし、次いで五輪山の龍王宮に参詣し 雨乞いをし、その後 神護寺の龍王を 参詣 し雨乞いをしました。すると 忽ちお湿りが 有りました。「吉川 河内田の村人より口伝 

 

五輪山の龍神様物語 story of Mr. Doragon-god in Gorin-zan

享和3年(1803年)5月2日から始まった旱魃は 激しく、代搔きを終えて、いざ田植えをしようと思った頃から 晴天が続き始め、田植えを終わる頃には 田は干上がりました。梅雨Tuyuを待ちましたが 一滴の雨も 降りませんでした。河内田の者達は 洪水には 慣れていましたが 旱魃には慣れていませんでした。24日の晴天続きの後、とりあえず 加茂川 牛渕川 吉南川 田や 池に出かけ 吉川八幡宮の神主を迎え 雨乞い神事を7日間程 続けても 雨は 降りませんでした。村人は 八幡様の神様達に 雨乞いに 神徳が無いので 雨が降らないのだと思いました。「高い山の上で 千貫焚きをしたり、龍神を 怒らせたりすれば 雨が降る」と神護寺(現在の神護寺ではありません)の住職から聞いたので 龍神を怒らすために、龍が 嫌う銅の鉱脈があると言われている金集山の上で 千貫焚きを7日間 続けましたが 雨が降りませんでした。直接龍神を 怒らせなければ 雨が降らないと思い直し 五輪山の龍神の前で 神護寺の住職を招き 雨乞いを7日間程続けましたが 雨が降りませんでした。神護寺の住職は「河内田橋の生贄地蔵Ikenie-jizou(現在の生贄地蔵ではありません)が 五輪山を睨み上げ「今 雨を降らせば 川は氾濫し 洪水になる  わし等を 流すつもりか」と 心配しておる  あの視線に 龍神が気を使って 雨を ひかえている わしも  それが気になって 気を 集中できない  わしの寺の龍神を 頼ってはくれまいか」と 言うと「和尚め うまい言い訳をするもんじゃ」と 思いましたが、縋れる手段は 他にないので、神護寺に 祀られる龍神の前で 雨乞いをしました。住職は 秘仏である弥勒菩薩と 地蔵菩薩が 汗をかいていたので 顔を青くしましたが、成り行き上 後に引く訳にゆかず「なるようになれ」と 祈祷を 続けました。すると その日 7月7日の午後から 俄かに雲が湧き、大雨になり 河内田の川々は 洪水寸前の水嵩と なりました。和尚の予言通りになり、枯れかかった稲も 蘇えり その年は 意外にも 著しい凶作にならなかったので、雨を 調整し合う生贄地蔵と 五輪山の龍神様を 大切にし、神護寺の龍神の神徳と 和尚の徳を讃え 神護寺を 篤く 敬いました。「吉川 河内田の村人より口伝を基にし「生贄地蔵」「汗かき地蔵」「金集山銅鉱山」を組み合わせた物語     五輪山龍王宮:河内田橋の北、河内田公会堂の西の山を 五輪山と呼びます  五輪山の西の尾根は 手作り公園癒しの散歩道裕園に なっています  公園中心部の頂上 現在 手水鉢が2個置かれている 北緯34度48分43秒東経133度45分33秒に 祀られていたと されますが、公園内の少し下に 移されました  八大龍王が 祀られています 八大龍王: 難陀龍王 跋難陀龍王 娑迦羅龍王 和修吉龍王 徳叉伽龍王 阿那婆達多龍王 摩那斯龍王 優鉢羅龍王総称で 水中の主 祈雨 止雨の神ともされます  幾千万億の眷属龍と共に 釈迦の教え「観音菩薩の御働き」を 熱心に聴き、覚りを超える阿耨多羅三藐三菩提Anokutara-Sanmyaku-Sanbodai無上正等正覚Mujyou-Syoutoku-Syoukakuを得て、仏教護法の神となりました\    千貫焚:沢山の木等を 積み上げ 火を焚き 上昇気流を 起こさせ、それによって 雨雲を 呼ぶ 雨乞いの儀式です   伯耆大山・伯耆富士北緯35度22分16秒東経133度32分24秒の鳥取県大山町 琴浦町 江府町等に 跨る山で、山全体を 御神体とし 雨乞いに ご利益が有ります  北緯35度24分50秒東経133度29分4秒の赤松池に 龍神が祀られます    金集山:吉川河内田の山 北緯34度48分39秒東経133度46分3秒 銅鉱山で 頂上付近に 多数の採掘穴跡があります 現在の光林山神護寺:吉川東苅尾1188番地 北緯34度49分6秒東経133度45分2 現在の生贄地蔵:元は 河内田橋の岸に 祀られていましたが、今は 裕園に 移されています  洪水による犠牲者の代わりになろうとしているので 生贄地蔵と 呼ぶらしい 神護寺の弥勒菩薩と地蔵菩薩:政権に 異変がある等すると 上半身 に汗をかき、民間、例えば 洪水や 戦争が起こる 等する時は 下半身に 汗をかくそうです    牛淵:吉川363-372・374・375・384・386番地 石淵の転訛で、洪水の後の石の散乱が 由来の地名でしょう  塩垢離大明神と言う 大岩がありましたが 洪水で 流されました   鳴滝湖の西に 再建されました。        平成26年(2014年)9月16日