亀の甲羅のヒビ crack on shells of tortoises


仏陀の行き倒れ dying on the street of Buddha

寒い、寒い時期の 深い森に 修行僧(後の釈迦が 焚火Takibiに 身を屈め、お経を 読んでいました。何日も 食べ物を食べていなかったので、死ぬ 時期を 悟りその時を 静かに 待っていたのです。その様子を 木陰から兎Usagiが 見ていて「この僧侶に 不思議な 慈悲の心が フツフツと 湧いてきている」事を 見抜き、修行僧の側に フラフラと 出て 行ったのです。修行僧は 優しく兎 を抱き上げ、冷たく冷え(た体を擦 りながら「お前も 寒かろう 温まりなさい」と言って 焚火に かざし 温めてやったのです。兎は 絶えそうな 僧 自身の命よりも、動物である 自分の寒さを 癒す事の方を 大切に思ってくれる 修行僧に、感謝の気持ちが 急流の川の波のように 渦巻)き始めたのを 感じたのです。兎は 母から聞いた「命の歌」を 口遊さみ、修行僧に 聞かせました。修行僧は「兎さん有難う 人間より 優れた慈悲の心を 持っているお前に 会えて とてもとても 嬉しい  歌の通り元気に 生き続けなさい」と 言ったのです。兎に 修行僧の体から吹き出す 慈悲の心が、前よりも 強く 伝わって来ました。兎は「このままでは、この聖者の命が 絶えてしまう  この聖者が 死ななければ、どれだけ多くの人の苦しみ を救ってくれることだろうか    食べ物さえあれば この聖者を 助けられる」と 思い[私は聖者のために 命を失う事に 悲しさは 有りません   仮に 私が 母より先立っても、母は 許してくれるでしょう   母の命の歌を 歌い続けてください  どうか 私を 食べて下さい]と 言って 聖者が 止める 暇を 与えず、火に 飛び込んだのです。聖者は 死にそうな自分を 助けるために、わが身を 犠牲にしてくれた 兎の言おうとした意味を 察し「有難う 有難う」と 言いながら 涙を堪えて 兎の肉を 食べました。すると、天より 虹色の光が 花となって降り注ぎ、何とも言えない 蜜の香りが漂い(、清々し風が 頬をふんわりと 撫でたのです。聖者は「厳しい苦行を 満足する程に積んで  死を恐れない程 に悟りを開いたと 確信しこれ以上の修業は 必要ないと信じていたが、先程 糧Kateになってくれ 兎は 己の悟りが 足りない事を 教えて下さった  神の慈悲の心を 伝えに現れたのだ」 と 気付き どれまでの独りよがりの考えに 愕然とし、大いに恥じて 反省しました。すっかり 元気になると、更に 修行を重ね 本当の聖者になって 山から 里に下り、兎が 聖者に贈った命に報いるために「兎の教え」と 言う学校を造り、多くの苦しみから 民を救ったのです。そして、この聖者は 仏陀になりました。「www.st.rim.or.jp/~success/usagi_ye.html

 

亀の甲羅に罅が入っている訳

昔 昔 鶴と亀は 仲良しでした。亀の お爺さんが 身内を 集め、「兎の教え」の話をしていた時、急に「天にいる仏様に 長寿のお礼をしに行きたい」と 言い出しました。その話を 聞き付けて、鶴の家族が、見送りにやって来ました。亀は「空を飛べない 」ので  鶴に「羽を分けて呉れないか」と 頼みました。鶴のお爺さんは、快くお願いを 聞いてくれました。鶴は 自分の羽を 1枚抜いて、爺さん亀にやり「口に咥えていれば、空を 飛べます けれども、口から離すと 空から落ちるので、気を 付けてください」と 忠告しました。空を飛べると聞いて、お婆さん亀も「うちも一緒に 行きたい」と 言い出しました。鶴のお婆さんは 自分の 羽を 1枚抜いて、お婆さん亀に あげました。お父さん亀 お母さん亀 子供亀 孫亀 曾孫Hinago亀 玄孫Yasyago亀 来孫Raison亀 昆孫Konson亀 仍孫Jyuuson亀 雲孫亀 雲孫の子亀 雲孫の孫亀………皆が次々「一緒に連れて 行って」と 言う と、お父さん鶴 お母さん鶴 子供鶴 孫鶴 玄孫鶴 来孫鶴 昆孫鶴 仍孫鶴 雲孫鶴 雲孫の子鶴 雲孫の孫亀弦………が、それぞれ自分の 羽を1枚抜いて 亀の家族に やったのです。何しろ亀は 千年、鶴は 万年も生きられるのですから 物凄い数の家族だったのです。お爺さん亀を 先頭に 鶴の羽を咥え、天国に向かって飛び立ちました。亀の行列は ヅラヅラ繋がり、水を 振り撒きながら 進んで行く様は 地上からは 虹のように見えました。天国は 目の前で もう直ぐにでも 着きそうになった頃、お爺さん亀は 皆が 付いて来ているか心配に なり「皆、付いて来ているか」と うっかり言って 振り向きました。付いて来ていた家族の 亀達は 一斉に「はーい」と 答えました。口を開けたので、咥えていた 鶴の羽が ヒラヒラと 落ちてしまいました。さあ、大変  亀達は バラバラと 天から 雹のように 降って落ち地 面に叩きつけられ、甲羅に罅が入ったのです。だから、亀の甲羅には 罅が 入って居るのです。梯子Hasigoを降りる時には 最後の1段を 下りる迄、気を許してはいけません。お気の毒な事でした。「https://ja.wikipedia.org/wiki/続柄

天に上り損ねた亀たち 岡山県の民話 <富久娘童話集 今日の日本民[hukumusume.com/douwa/pc/minwa/03/22b.html

 

 

亀の甲羅のヒビと仏様 Cracks in the Turtle Shell and Buddhas

昔昔 亀のお爺さんが「わしは もう 万年も生きてきたので 子孫も 数えられない程になった   しかし 間もなく 寿命も尽きるだろう 今の内に 天にいる仏様に、長寿のお礼を しに行きたいものだ」と ポツリとつぶやきました  それを 聞いた 婆亀が「お父さん 良い考えです  わたしもお 供させてください  でも鶴さんのように 羽がありません  どうやって天に行きましょうか」と 言うと 息子亀が「親戚を 全員集めて 良い知恵を借りましょう」と 提案しました。息子亀の嫁が 親戚全員を 集めました。始めは「何と大げさな事か」と 興味無げに 遠巻きにしていた者も「天の仏に 一族の長寿のお礼をする相談だ」と 解ると どの亀も自分 等の 長寿を仏に 感謝していたので 皆は口々 意見を 言いました。爺亀が「一匹ずつ話してくれ  耳が遠くなっているので 良く聞こえん   近くで 話してくれ」と 言うと、皆は 意見を聞いてもらいたいので 少しでも前 に出ようとしました。すると住処Sumikaの池に 入り切れず亀 達は 折り重なりました。この様子を見て 孫亀が「皆で 塔を作れば 天まで届くでしょう」と 発言しました。

皆は その意見に 賛成したので、力持ちの順に 並び、一匹一匹背中に 乗って亀の塔を作ろうと しました。殆どの亀が 塔に加わると、見事に 天迄届いたのす。仏様が 遠くに見つけた一番上の亀が 喜びの声を挙げると 一番下の亀が「おお」 と喜びの声を上げました。すると 塔が僅かに揺らぎました。「おお」「おお」と 上に上に喜びの声が 伝わって行くと 揺らぎは 増幅しながら上へ上へと伝わって 行きました。一番下の亀は 力いっぱい 踏ん張っていないと 塔を支え切れません。その時  一番上の亀が 仏様に合えて 小躍りして 合掌しました。そのわずかな 衝撃 は下へ下へと伝わって行き、下から 登ってくる 揺らぎと 衝突すると一気に塔は 崩れ  爺亀 婆亀 父亀 母亀 子亀 孫亀 曾孫)亀 玄孫)亀 来孫)亀 昆孫亀 仍孫)亀 雲孫亀 雲孫の子亀 雲孫の孫亀………亀達は バラバラと 天から 雹のように 降って落ち、地面に 叩きつけられ 甲羅に罅Hibiが 入ったのです。だから、殆どの亀の甲羅には 罅が入っているのです。怠け者の鼈Supponnは 塔に登らなかったので 甲羅 に罅がありません。「下加茂の石材店の親亀の背中に子亀を乗せての石像」

平成29年(2017年)3月30日