加茂市場 金比羅神社の火燈祭・谷渡し提燈 Light festival of Kamoitiba-konpira-jinjya shrine・peper lantern line over the vallay


谷渡し提灯祭は 9月の第一土曜日に行われる加茂市場金比羅神社の盆踊りです。小高い山の上の金比羅神社から 深い谷を越え 向かいの金屋山に 綱を張り、大きさ30程の金毘羅提燈50個を吊り 点灯させます。かつて、宇甘川は 高瀬舟が 行き来していました。宇甘川は しばしば氾濫しましたので、宇甘川の交通安全を祈念して 始まった行事であった可能性があります。しかし、高瀬舟は高富小森付近までしか 登らなかったそうです。他の理由 例えば 鉄穴流し 等で 川が荒れ 洪水が起こるの事を 鎮めようとしたのかもしれません。金屋は 山が直線的に切り取られており、神原の奥山には 砂を採取したと思われる穴が 幾つもあります。 

時間割 16:00 当番氏子集合しお祓16:30:30 提灯19:00:00 盆20:00:00 提灯撤去 21:00 寶探し  21:00 花火    21:45 祭の終了 午後4時頃 音花火が打ち上げられ、氏子達が 加茂総社の宮司が司る 神事を行います。神事が 終わると神社のある藤沢山田土藤沢城城山)より 金屋山に提燈を渡します。綱張りは 一週間程前から 準備しておきます。宇甘川に 提燈の弧を描く列が映ります。提灯は 再利用されますが、雨が降ると水の重みで 提燈が破れるので、祭り後 速やかに回収されます 。


打ち上げ花火を 合図に盆踊りが 始まります。踊りの中心は 松山踊りです。この地は 備前 備中 美作の交通の要所なので、かつては 備前の加茂川地区上野 和田 備中地区神原koubara等の信者が集まり にぎやかでしたが、現在は 日名地区の50軒程で 踊るをするそうです。盆踊りの最中に 提燈の撤去が 始められます。戦国時代 田土藤沢城は、備中毛利輝元と備前伊賀久隆で 取り合いましたので、村人は 神社を中心にした信仰で 強い絆が 築かれたのでしょう。神原の地名に 住む村人は「神道」の信者であることに 強い誇りを持っているようです。


参加者の一番の楽しみは 宝探しのようで、この時間に 最も参加者が増えてきました。盆踊りに 飽きると 多くの人は夕涼みをし、次の出し物を待っていました。約5cmの紙変に 印鑑が 捺印された当たりくじを 無数の外れくじに 混ぜて 肝煎が 境内にまき散らします。当たりくじに類似した 外れくじも混ざっています。団扇や 箒で巧みに くじを 裏返すのが要領です。

懸賞を受け取り終わると 多くの人達は 消防車の待機する川べりに 移動します。宇甘川対岸から花火は 打ち上げられるからです。花火の見やすい高台に移動する人達もいます。打ち上げられる花火を見ながら、人々は 踊り疲れたのか お酒ののせいなのか  急ぐ様子もなく ゾロゾロと移動します。宝探しに 興味のない 若者達等は 川べりの特等席や 花火の観賞しやすいお宅の庭に集まって 酒宴を開きながら 待ち構えています。残念ながら 今年は仕掛け花火が有りませんでした。この間 祭の肝煎達は 大忙しで 片付けに奔走します。その手際よさには 感心させられました。祭りの準備から 片付け迄 祭りの肝煎 に 休む時間等ありません。観光客の 私にとっては 感謝 感謝 その上にまた感謝。   平成28年(2016年)9月3日


 

懸賞を受け取り終わると 消防車の待機する川べりに 移動します。

 

宇甘川対岸から花火は打ち上げられます。

 

今年は仕掛け花火が有りませんでした。

 

平成28年(2016年)9月3日