宮地 入道狐 Monnk-fox's monster to be higher in stature by lookinng in Tyouzu-no-tawa pass

宮地 入道狐 Monk-fox's monster to be higher in stature by lookinng in Tyouzu-no-tawa pass

 中之谷から田和村へ越す、チョウズ乢Tyouzu-no-tawa/Tyouzun-tawaに狐が いて 正直者で 気立ての優しい作五朗が 手作りの野菜と 薪Maki を町に売りに出かけたその帰り道、大入道に 脅され気絶したそうです。「吉備中央町の民話(1)」


長住乢の入道狐物語 Tale of monk-fox's monstor

昔 田和村に 正直者で優しい性格の作五朗と言う男が いました。自慢の手作りの野菜と 薪を 山根の町や 新見の町に売りに出かけましたが さっぱり売れず 新見からの帰り道 チョウズ乢に 差し掛かりました。重い荷に 難渋しながら 長い道のりを 真夏の暑さに 耐え 運んだので 飲み水も 食べ物も尽き 果てました。喉の渇きと 空腹と 日射病のため 意識を 失いそうになっって 息も絶え絶え 坂を登っていると 突然真冬の北風の様な冷たい風が 吹き始め 凛冽の雨が降り、高い木の上に サワサワと 何者かが 移動する音がするのです。立ち止まり音の正体を見ようと 見上げると 音は消え 栗鼠risu程の大きさの動物が 木の上にいて 見下ろしていました。「なんだ 栗鼠か。」と 思い歩き始めると、音は ザワザワと大きくなり 付いて来ました。上を見上げると 猿程の動物が 見下ろしていました。「大きくなった。」と 怖さを 覚えたので 足を速めると ザワッザワッと 追いかけてきました。怖さで足が竦み 震えながら見上げると 熊程の大きさの動物が 木の枝にぶら下がっていました。その動物と 目があうと ドンドンと大きくなり 枝は 撓みTawami 動物は目の前に 降り立ちました。狐のような細い目と 深く裂けた口 長めの首を持つ入道頭の巨人で  前かがみな 細身の体付でした。木陰から 覆い被さり 今にも 喉笛を 嚙み切ろうとする様子でした。作五郎は 恐ろしさで気を 失いました。どれ位 時間が経ったかわかりませんが、作五郎が 目を覚ますと 喉の渇きも 空腹も 体温上昇も 癒え 着衣も濡れていず 自宅の縁側に 寝ていました。水に濡れた 大きな重い荷物が 脇に置いてありました。作五郎は 以前に チョウズ乢で 狐の子が貉Mamusiに襲われていた処を 助けてやった事を 思い出し「あの時の子狐の親が 恩返しに 水や 食べ物を 飲食させてくれ、凛冽の雨で 体を冷やし、重たい荷物を 運んで 行き倒れ寸前のわしを 救ってくれた」と 思いました。「入道狐」を基にした物語   長住乢:宮地1374-1376・1959番地 宮地妙法1367番地の北方 北緯34度47分25秒東経133度41分50秒    田和集会場:北緯34度47分37秒東経133度41分42秒 山根集会所:北緯34度48分2秒東経133度42分21秒 見越入道次第高:地域により 性格にバリエーションがありますが 夜道の坂道を一人で歩いていると 僧侶姿で突然現れ、見上げれば大きくなり 見下すと小さくなります。見上げ続けると 圧し掛かられ 殺されますが「見こした」と 言えば 消えます。 狐 貉 あるいは狸の化け物と されます    熱中症熱射病日射病:暑い日和や 過剰な暖房等 暑熱環境下長くいると 脱水に伴い  体温が上がり過ぎ 多くの臓器が 働きを弱め めまい 失神 頭痛 吐き気 異常な発汗や 汗の停止等が 起こり、しばしば 脳機能障 腎臓機能等の後遺症を残したり 死亡する事があります。 治療は輸液等脱水の改善と 冷却等体温上昇改善です。https://ja.wikipedia.org/wiki/熱中症」  

 

 次第高物語 Tale of Sidai-Daka

ある所に 次第高と言う 化け物が 居りました.猟師が 山に入る時には どんなに猟果があっても 次第高の襲撃に備え 最後の一発の弾だけは残しておかないといけません。上を仰ぎ見ると 後ろ向きに倒れ易いので 仰向けに見てはいけません。ある時 猟師が 山に入り 沢山の獲物を捕って 意気揚々と 帰路に付くと 上の方から 声が掛けられました。驚いて見上げると 化け物がいて 見る見る大きくなり 襲い掛かられました。仰向けに押し倒され のし掛かり 喉元に咬み付こうとするので「殺されて堪るか。」と 最後まで残しておいた 一発の弾で 上に向けて一か八かで 打つと 弾は化け物の顔に命中し 入道姿の化け物は 大きな猫様な尾が二股の獣に戻り姿を消しました。猟師は「猫又の親玉だ。」と思いました。www.rg-youkai.com/tales/ja/32_shimane/02_sidaidaka.html」   

 

見越入道物語 Tale of Mikosi-nyuudou

見越入道と言う妖怪がいて 夜寂しい処を歩いていると 僧侶姿で現れます。その姿を見上げると大きくなり、見上げ続けると 竹の様な高さになり 倒れて来てのしかかり 喉元を食いちぎって 殺すとされます。殺されないためには「見越入道 見越した」。」とか「みこした。」等と 正体を暴いた事を 知らせる呪文を 唱えると 消えるとされる。又 差金Sasiganeを 持っているなら 妖怪の背丈を測ろうとすれば 嫌がって消えるともいわれ、妖怪の持つ提灯や 鉈を壊すと 命の危険を感じて 消えるとされます「https://dic.pixiv.net/a/見越し入道」。「見越入道は 人の背後から近付き 首を伸ばして 頭越しに顔を見て ニタニタ不気味に笑い、見下ろして 命を縮める。」と 言う話を聞いた ある とぼけた男が「いい考えが浮んだ  傘を1張り 杖と結素Yuisoを5本 そして 鋏を一丁 用意してくれ。あんな悪い奴なら 皆のために 俺が退治してやる。」と 豪語しました。友人が「どんな策じゃ。」と 尋ねると、男は「傘をさして 夜道を歩く すると見越入道が現れ 傘越しに見越そうとする すかさず傘に 杖を継ぎ足す。又 妖怪がその上から見越そうとする。杖を継ぎ足す。5本も継ぎ足す頃には 妖怪の首が 伸びきって細くなる 。そこで 細い首を 挟みで チョキンと切る。 これで 妖怪は お陀仏さ。ハッハッハ。」と 豪快に 笑い飛ばしたとさ。 結末は どうだったか解らない。hukumusume.com/DOUWA/new/2008/05/18.htm」   平成24年(2012年)5月4日

 

 平成29年(2017年)3月31日に【岡山「へその町」の民話-岡山県吉備中央町の採訪記録 立石憲利 吉備中央町図書館 吉備人出版】が発行されました。p273 に「黒土の大入道」と言う記事が載っています。「見越入道」を参照ください。