豐岡上 亀山八幡宮

 亀山八幡宮豊岡上toyooka-kami亀kameyama亀山184番地 北緯34度53分59秒東経133度45分35秒の亀山に 鎮座します。河内八幡宮豊岡八幡神社とも 言われます。氏子域は 井原 大木 豊岡上です。延喜2年(902年)疫病退散の霊験が あったと言われる 山城の国石清水八幡宮Iwasimizu-Hatiman-guuを 勧請しました。勧請の折に 樫の木の古株に 7つの神火が 降り立っ たと 言い伝えられます。品陀別命Hondawake-no-mikoto 吉備津彦命五十狭芹彦命Isazerihiko-no-mikoto  息長足媛命Okinaga tarasihime-no-mikoyo 日本武尊(Ysamato-Takeru-no-mikoto 宗像3女神Munakata-san-jyosin等が祀られています。宝鏡が男山八幡宮(京都の裏鬼門:南西にある石清水八幡宮)より送られ、天文10年8月に清光作の備前長船の副刀が 奉納されました。「加茂川町史」

 

鶴と亀の恋 love between Miss.Turu and Mr.Kame


豊岡上の亀山に疫病退散のために延喜2年(902年)山城の国石清水八幡宮を勧請しました。亀山八幡宮は河内八幡宮、豊岡八幡とも呼ばれていました。勧請の折に樫の木の古株に7つの神火が降り立ちました。その正体は 品陀別命Homutawake-no-mikoto 息長帯比売命Okinaga-tarasi-hime-no-mikoto 仲哀天皇 日本武尊Yamato-Takeru-no-mikoto 宗像3女神でした。宝鏡が  男山八幡宮より送られ、天文10年(1541年)8月に清光作備前長船の副刀が 奉納されていました。「加茂川町史」「上光寺裏人より口伝」

ポルトガル船が 豊後国神宮寺浦に漂着し 大騒ぎになりましたが その騒ぎが 終わった頃、亀山に 登亀太郎と言 う青年がいて 亀の愛称で 呼ばれていました。鎮ヶ乢に 愛称が  鶴と呼ばれる 乙女の大森鶴美が 住んでいました。亀は 鶴に 好意を 抱いていたので 思いが 通じるよう 亀山八幡宮に 願掛けを していました。満願の日 亀が 必死に拝んでいると 目の前に 意中の鶴が 立っていたので 亀は 余りの事に 口も利けませんでした。すると鶴は「不死の薬がある 蓬莱山Houraisanに 連れのうて 仙人と交わり 白い鳥や獣と 戯れ 玉の木の実を 食べて暮らさない」 と 言うので 亀は 嬉しく 彼女の引く手に 従い 浜 に向かいました。無事に 出航したのですが 玄界灘を 渡る途中 ヌラリヒョンが 現れ、船を 覆い尽くそうと襲って来ました。追い払おうとするのですが ヌラリクラリとして 手応えが 有りません。船の航行を 邪魔し 船を 転覆させようとするのです。2人は 思わず「亀山八幡大明神様 助けくだされい」と 祈ると3本の神火が 立ち上り ヌラリヒョンの行く手を 阻み 斎の島に 導いてくれました。ヌラリヒョンが 島の周り を泳ぎ回り 襲う機会を伺っていましたが 水 靑 紫色の三つの火の玉が 美しい女神となり 一柱は滾る霧と波を起こし 金の斧)を持ち、一柱は 激流を起こし 銀の鉈を持ち、一柱 は斎の島の周囲の水 を鎮 め鉄の楯(を持って 二人を 守ってくれました。三女神の息の合った攻防に ついに ヌラリヒョンは 堪らず 退散しました。二人は 再び 蓬莱山 を目指しました。しばらく進むと 体中に 鋼の巨大な剣の鱗を 持つ 八つの頭と八つの尻尾の龍型の大貝 ナメソが 現れました。船が 一触すれば 微塵に 切り裂かれるでしょう。ナメソが 船の周りを 激しく廻りだすと 大渦が 発生し 渦の先は 海底の地を 突き抜ける程に 深く 時の穴に続きました。二人の船は 渦に巻き込ま れ 物凄い勢いで 時の穴 に吸い込まれ 螺旋)に 揺れながら 落ちて行きました。二人の船を ナメソが 追い迫って来ました。二人は またもや 亀山八幡宮の神々 に 祈りました。穴道(Ana-no-mitiに 五色の光が 渦巻き 火の玉が 飛び交いました。赤色の光の玉は 草薙剣Kusanagi-no-turugiを 携え 女装した鶴の姿の若い男神に成り、橙色の神は 神の声を 聴き 鎮魂の音を発する琴と  天鹿児弓Ama-no-kago-yumi天羽々矢Ame-no-Habayaを 携えた 泉の目を持つ男神に成り、黄色の光の玉は 七枝刀Nanatusaya-no-tati七子鏡Nanatugo-no-kagamiを 携え 腹に晒Sarasiを 巻いた 魚の姿をした女神に成り、黄緑色の光の玉は 若く凛々しく 沢山の旗と 清光作備前長船の副刀を 背負った神に成り 八岐のナメソに 協力して戦いを 挑んで行きました。神々と ナメソの戦いは 互角で 延々と勝負が 付きません。すると闇の光の玉の中から 千鈞の強弓Senkin-no-goukyuuを構えた神が 突然現れ 矢継ぎ早に 大矢を放つと、見事に龍鬼ナメソの八つの尾を 射止めました。八本の尾を 失いナメソの動きが 鈍くなった所を 五柱の神々が 龍鬼の一頭ずつを 切り落としました。三頭となったナメソは 平衡を保てず 水 靑 紫色の三っの玉に 追われ ウネウネグタグタと 体をくねらせながら 渦の闇に 消えて行きました。戦いの神々が去ると そこは 美しい森に 囲まれた蓬莱山で 桃の花の咲く世界でした。不老不死のお酒は 飲み放題、玉の木の実の肴も食べ放題 その上 鶴が 甲斐甲斐しく 世話してくれるので 亀は まるで天国に居る心地でした。しかし亀は 働き者だったので ダラダラ と暮らす事に 罪悪を感じ、置いてきた 田畑や父母の事が 気になりだしました。亀は 鶴に郷に帰る事を 申し出ました。鶴は「わたくしは万年娘Mannen-musumeと なったので ここにいる限り 年をとりません 蓬莱山の仙人様から 頂いた 時の箱を お持ちください これを 開けなければ あなたは万年男として 1万年以 上生きら れ 再会できる時があると思います 仙人様のお話では ここで 過ごした日の30日は 人間世界の300年 に当たるそうです だから蓬莱山の霊力 が失われると、時は元に戻り 直ちにあなたは 老死します」と告げました。そして 泣く泣 くいとしい男を 時の穴 に導いたのです。時の穴の渦 に亀は再び巻き込まれました。3頭を持つナメソウが 仲間を連れて 襲ってきます。すると、五柱の武神と三柱の女神が 再び現れ 怪物 達を 追い払いました。しか し渦は止まらず グルグル回転したはずみで 時の箱が 空いてしまいました。亀は 死を覚悟し魘されUnasare気絶しました。するとその時 誰かが 揺り起こす 気配を感じ、冷や汗を かいていた亀は 夢から覚めました。ニコニコ笑う鶴が 目の前に 居て「早く起きて 仕事に行かんと 日が 暮れようものう」と 言いながら、優しく汗を拭ってくれました。「仕事に行きなされ」と 言われた言葉に 直感的に 信頼と 誠実を感じ 思わず亀は 今まで気後れして 言い出せなかっ た愛の言葉を 告げたのです。勿論 鶴も 働き者の亀に 好意を抱いていたので それを 快く受けました。二人の愛の巣は 愛に専念し 万年床状態だったそうです。「三谷野呂の百怪談」  鶴と亀:とても お目出度いお話でした お目出度いには、馬鹿馬鹿しいという意味も有ります 定光寺の山号である大鶴山Daikakusanは 鶴山Turuyamaと 関係するのかもしれません  旧御北中学校の校歌に「鎮ヶ乢を東hingasiに、鶴亀山を西に見て…」と ありますが、大鶴山Daikakusan(亀山)は学校の東には ないのです 鶴山大鶴山Ooturu-yamaは明らかに 東方向に在ります。

亀山:豊岡上181-182・184番地 大鶴山Daikaku-san亀山蓬莱山:北緯34度54分5秒 東経133度45分37秒 亀山八幡宮Kameyama-Hatuman-guu(豊岡八幡宮)の古い鳥居より 臨む亀山です。 左手の亀の甲羅状の山が 蓬莱山で 農村公園の杜が 亀の頭で 2座 を総称して 亀山と呼びます  両山は離れています 登亀:豊岡上246番地 浜:465・520番地等 豊岡上中央会館等 北緯34度54分9秒東経133度45分57秒    亀山八幡宮:豊岡上亀山 北緯34度53分57秒東経133度45分36秒    豊岡地区農村公園:豊岡上鎮ヶ乢中須賀 北緯34度53分58秒東経133度45分51秒    八幡宮鳥居:井原鳥居場 北緯34度53分50秒東経133度45分35秒近く

鶴山大鶴山Oo-turu-yama:北緯34度53分51秒東経133度46分16秒  上光寺より 東寄りの丘より 臨む大鶴山です 中央の円形の丘が 鶴の頭で、その前の田に接しながら 左に細長く伸びる丘が 嘴kutibasiで、中央の山の頂鶴嶺から 鶴の頭にかけ て緩やかな曲線を 描く 尾根が 鶴の首で、頂上から 左右に 広がる山が 翼だと言われます。 嘴が 川下に向くのでこの地の者は 出世しないと 伝説されます。亀山と鶴山は 豊岡川を 挟んで 向き合っています。    鎮ヶ乢:豊岡上219・302番地等 北緯34度53分58秒東経133度45分49秒付近    ヌラリヒョン:瀬戸内海に 棲息す るカツオノエボシ、タコクラゲ あるいは タコの妖怪で、海坊主姿です 沈み浮かびして 決して捕まらず 手をすり抜けますhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ぬらりひょん」    ナメソメッソウ:瀬戸内海に 生息する 扁平な貝の妖怪で、追い抜かれると 船が切断されます  追い抜かれる前に 鉈で 切り殺さないと いけません。「広辞苑(なめそう)」    蛇は不死身:蛇は 首を取られても 死なないとされ、不死身の神様 あるいは 長寿の神様です。    蓬莱山:中国の 想像上の神の 住む山の一つで、仙人が 不死の薬を 作り、宮殿の庭には 金玉や白色の鳥獣が住み、玉の実を 付ける木が 満ちていますhttps://ja.wikipedia.org/wiki/蓬莱」「https://kotobank.jp/word/蓬莱山-132488」    平成23年(2011年)8月31日