小森 Mr.ピッツイさん Mr.Pittui


 明治時代の頃、小森に ピッツイと 言う名前の アメリカからの旅人 が来ました。散歩 に出かけた所、山々が あまりに 美しく 清々し(すがすがし)い空気だったので 大師山に 登りたいと 言い出しました。そこで、親切な 村人が 大師山を 案内しました。ピリリと引き締まる晩秋の紅葉は 素晴らしく、本国で 見た事のない木々を 訪ねながら 息を弾ませていました。山の鳥達も 歓迎し、歌声を 披露します。山の中腹の真地乢を過ぎ 大師山に差し掛かった時「ピッツイ ピッツイ スピーク スピーク」と小鳥が 鳴きました。ピッツイさんは 驚いて「hallo I am Pittui ……」と 小鳥に 話し掛けました。今度 は小鳥は「ピッツイ ピッツイ スピーチ スピーチ」と鳴きました。ピッツイさんは こんどは「This Bible is for the government of the people, by the people, and for the people ……」と答えました。村人は ピッツイさんに peopleとは 何じゃと聞くと「民じゃ 民じゃ 民じゃ」と答えました。

案内した村人は「みんじゃ みんじゃ みんじゃ」と聞こえたので、何で油蝉Abura-zemiと みんみん蝉の鳴き真似をするのか 解りませんでした。ピッツイさんは 日本人が 英語を知らないのに 日本の小鳥は 礼儀正しく正装し、英語を 巧みに話せるのを 不思議がりました。「大師山林道で会った人の話」    四十柄Sijyuu-gara森に棲む留鳥ですが、森に 食べ物が少なくなると 里に近付きます。そのため  冬には 里で良く見かけます。ギギギギとか ピピピとか タアタエタアタエとか ホチイコ チイコ チイコとか チチコ チイチコとか ツイッピ ツイッピ等とか 色々な鳴き方をします  背中は 青っぽく、頭は 黒く、頬は 白い斑で、喉から腹にかけては 黒い帯模様があります  翼は 灰黒色で 白い斑紋(翼帯Yokuta)が有ります。嘴Kutibasiは 黒色です。胸の羽毛の模様から ネクタイをし 正装服を 着ていると例えられますhttps://ja.wikipedia.org/wiki/シジュウカラ」    小森温泉:小森 北緯34度55分2秒東経133度48分6秒 大師山:美咲町江与味 北緯34度55分59秒東経133度48分25.秒    真地乢:豊岡下 北緯34度54分52秒東経133度47分18秒 引撫:豊岡下 北緯34度55分23秒東経133度47分11秒  平成23年(2011年)12月3日

 

シジュウガラは言葉を持つ

鈴木俊貴(京都大学生態学研究センター研究員)等の研究によると、シジュウガラは、蛇が近づくと「ジャー・ジャー」(蛇じゃ)と鳴き、カラスやネコが近づくと「ピーツピ・ピーツピ」(用心しろ)と鳴き、猛禽類が空を飛ぶと「ヒー・ヒ―」「スヒー・スヒー」(上空に敵がいる)と鳴くそうです。ジ・ジ・ジ・ジ」と鳴いている時は「集まれ」と会話しているそうです。「ピーツピ・ジ・ジ・ジ・ジ」と鳴く時は「敵が近くにいるので用心して集まれ」と言っているのだそうです。鳴き声を 合成し「ジ・ジ・ジ・ジ・ピーツピ」と 聞かせても、反応しないので シジュウガラの会話には 文法 があるのだと言います。すると「ピッツイ」と聞こえた鳴き声は 鈴木らの言う「ピーツピ」で「敵かも知れない用心しろ」と 「スピーチ・スピーチ」と聞こえた鳴き声は「スヒー・スヒー 山の上に敵がいる」と 言われていたのかも知れません.。www.kikukawa-dent.jp/article/15385206.html