提婆宮 Daiba-guu


 提婆天・だいばてん:円城寺提婆宮に 祀られる 天女であるとされます。円城寺の住職によると 提婆天は 神仏混淆思想の元 弁財天であると言い、サンスクリット 女神を意味するデーヴィー (देवीdevī)が訛って提婆となったと言います。従って 提婆宮 独自の神です。「加茂の堤婆ぁ人ぅ取る」とか、「加茂の堤婆ぁ打穴の亀御前Ùtano-no-Kame-goze」とか「円城の娘ぅ離縁すると堤婆が走る」とか言われ 恐れられています。提婆宮には 現世の事柄全般に 御利益が有るらしい。吉備中央町の寺院  円城寺提婆宮を参照ください。名前が似通っている神に大婆天 姥神https://ja.wikipedia.org/wiki/姥神大神宮天照皇大御神 天児屋根神 住吉大神 大天馬様⛩大天馬神社|宮城県大崎市 - 八百万の神 (yaokami.jp)大国主命が おります  Diba-ten who is a nymph of paradise, is enshrined in Daiba shrine of Enjyou temple, and she is peculiar to this shrine     I heard that the benefits “divine favor” cover the whole field of concerns in this world    She have been feared as say 「Kamono Daiba-ha hito-o toru/ Daiba in Kamo take the life」 「Kamono Daiba-wa Utanono Kamegoze/Daiba in Kamo is the snake live in the hole dug with the nail」and 「Enjyou-no musume-wo rien-suru-to Daiba-ga hasiru/If you divorce Enjyo's daughter, Daibai will run to kill you」  丑の時参りUsi-no-toki-mairi 恨み釘Urami-kugi男性に 裏切られた女性が 打つもので、男性の嫉妬には ご利益がありません。提婆宮の恨み釘の作法は死に装束を自分で縫い着用し、白化粧 濃い口紅を施し 金属製の鉢巻きに五徳を冠にし 五徳の3本の足に火の付いた蝋燭を立て 恨む相手の名前や恨み言を書いた紙 写真 あるいは恨む相手に見立てた藁人形を 提婆宮に神木に 五寸釘(胴の切り口が正方形の昔風の釘 胴部の切り口が丸い釘ではご利益が得られません)を 素手で牛の刻に(午前1~3時頃)誰にも気付かれずに 7日間かけて打ち込みます。恋の怨み以外の怨みや 恋の恨みが消失すると 提婆天の遣いの白狐が、釘を神木の幹深くに打ち込み 打ち付けられた 恨み札 等を 剥がします。現在でも恨み釘を見かけますが 見当違いな恨みであったり 男性の恨み言であったり、普段着でやって来て 金槌を用い 現代風の五寸釘を 一瞬に打ち付け 逃げ去ります。 丑の刻参り - Wikipedia」を参照ください。円城寺は 打たれた恨み札等が 風化し 自然に落ちるのを待って 釘を抜きます。撃ち込まれた釘を 打たれた直後に抜けば、凝り切った恨みが 円城寺に向うかもしれません。丑の刻参りの真似事を しただけでも 恨みと言う感情は 薄れるものですし、恋の怨み等は 時が解決(風化)してくれます。人を呪わば穴二つ」と言う諺Kotowazaをがあります。「人を呪えば  呪った人も 又破滅する」と言う意味です。則ち「他人を陥れんとしたり、他人の不幸を願ったりする 等 他人を害なせば 自分にも同じ報いがある」という事です。


井原 寄峰に建つ 提婆宮 Daiba-guu in Ihara-Yorimine

落合加茂川線(66号線)の旧道の井原鳥居場上926-3番地より 分岐に入り 寄峰集落に 道なりに進むと 井原向長畑327番地に出ます。その北に 空屋になっていますが 井原新屋敷135番地が有ります。そのお宅の北側の林 北緯34度53分39秒東経133度45分50秒に お堂が 建っています。お堂の中には 三宮社を挟んで一宮社が 左右に1社ずつあります。左の一宮社に祀られる神は 不明ですが、正一位提婆天の幟が 納められているので 提婆天宮でしょう。三宮社の内の左の厨子は 八百万神宮で、中央の厨子は 森神社で、右の厨子は 祇園神社である荒神社です。 牛王西:110番地 六万坊上:井原112番地 才ノ前:井原113・114番地 花屋:井原120番地 城山:井原148-153番地 鯉谷:井原154・155番地 日ノ馬:井原157・166番地等 三十田:井原171番地 三十田:井原388番地 五林山:井原179・184番地等 堂免:井原203・333番地等  登亀:井原246番地 金子谷:井原270・322番地等 寺田:井原272番地 長福町:井原273番地 長福:井原290・302番地等 愛宕山:井原303・346番地等 向長畑:井原327番地 新屋敷:井原135番地   平成29年(2017年)6月3日

 

上田東 柏尾の八坂神社 Yasaka-jinjya in Kasio

吉備高原北部広域農道(奥吉備街道)の三谷方面と貢方面に向かう十字路を 貢方向に進むと 変則5叉路を道なります。南に進み 次の丁字路を 道なりに東に進み  塚神様の横を通ると 上田東1155番地に出ます。上田東1155番地の庭先を 通り  山道を 北に向かうと 北緯34度53分59秒東経133度48分1秒に 八坂神社が建ちます。境内の一番奥の石像が 魔法宮で、奥の社は 金比羅宮です。手前の社は 荒神社で、手前に 地神碑が立ちます。左端の石碑は七宮社で、二つ並ぶ左の石碑は 金神konjinの字は読めますが 上の刻字は読めません。大きい石碑の刻字は 良く読めませんが、艮金神Usitora-no-konjinかも知れません。右の石碑も金神です。    塚神様:上田東1153番地の左の小道を 北に少し進むと 北緯34度53分55秒東経133度47分56秒に円墳があり、一宮社が2社即ち 塚神宮 摩利支天王宮 が建っています    家門岩:上田東1150番地 塚曽祢:上田東1166・1174番地等 柏尾下モ前:上田東1155番地(北緯34度53分56秒 東経133度48分1秒) 齋ノ免:上田東1035番地 柏尾:上田東1057・1282番地等 貝尾墓前:上田東1063番地 墓東大段:上田東1065番地 荒神免:上田東1110番地  

平成25年(2013年)5月20日 

 

円城 円城寺の提婆宮 Daiba-guu of Enjyou-ji

提婆宮は 円城寺屋敷742番地 円城寺境内 北緯34度53分33秒東経133度48分20秒にあります。祭神の提婆天の遣いは 狐です。提婆天は 天部の仏のようであり、眷属を遣いとするので神のようでもあります。何時の頃からか解からないのですが、提婆宮の檜hinokiの神木に 恨み釘を打つと 凝り固まった恨みが 薄れるという言い伝えが できました。平成28年(2016年)の現在でも恨みを持つ者が、夜に密かに藁人形や似顔絵や写真を 釘で檜の幹(みき)に 打ち付けて行くと 言われます。「村人口伝」 塀の所々には 遣いの狐が 出入りできるように、穴が 開けられています。また「加茂の堤婆は人をとる」とか、「加茂の堤婆は 打穴の亀御前Utano-no-Kamegoze」とか「円城の娘を離縁すると堤婆が走る」と言われ、深夜に 境内の神木に 呪の釘を打つ と提婆のつかわしめ(狐)が相手に 取り憑いて 殺してしまうと 言われます。亀御前とは 蛇の事で、不吉で しつこい動物の 神の遣いの例えです。「加茂川町史」

近隣の老人は「恨みを晴らすには 丑の刻参りの作法を 守らなければいけない 誰にも悟られず 死に「死に装束」を縫い、素手で 五寸釘を 打ち込むのは難しい  誰でも 途中であきらめる  逆恨みであれば お遣いの狐は 恨みが込められた持参物を 打ち付けた恨み釘を 完全に神木に打ち込んで  張り付けられた恨みの篭った人形札等を 神木から剥がす  そうすれば 恨みは薄れ 呪われている相手に 何の祟りもなくなる」と話してくれました。稚児行列を指揮していた老翁は 先の老人と同じように「丑の刻参りの作法通りに 死に装束を 手縫いし、昔風の頭の無い 断面が四角い 五寸釘を 素手で打たないと ご利益が発光しない   だから到底できるものではない」等と教えてくれました。こんな事をされては さぞかし 円城寺は 迷惑しているだろうと思いましたが、住職の奥様は「この程度の事で 人の恨みが 解消されるのであれば、喜ばしい事です」と 言われました。本殿の裏に社が祀られ、陶器製の沢山の小さい白狐像が 納められています。お遣いの狐は お酒が 好物らしく、沢山のお酒が 堂内や堂周囲に 奉納されていました。この日も スリッパ に願い事を書かれていると思われる札が 打ち込められていました。足に関する恨みが あるのでしょうが、打ち止められた物が スリッパである上、金槌を用いて 現代風の五寸釘で 打ち止めているので 恨みは果たされないでしょう。住職は この意味のないスリッパを剥がそうとしません。打ち込んだ人の反省を見守っているのでしょう。本宮山円城寺」の項目を参照ください。

The person must do to obey the manners of Usinokoku mairi (a visit to a shrine at night to put a curse of death on somebodythat are to sew siro-syouzokua white kimono which is for samurai wore to commit harakiri in feudal Japan) with the person’s own hands in secret, and to put on the clothes(made with the person’s own hands in secret、omitted below), to sironurito put on makeup with white powder , to drive a Nail (Nail without head in olden times ) into the trunk of the tree in night with bare hands    As It is very difficult to accomplishment,  most persons  give up halfway of Usi-no-toki-mairi     A slipper was attached on the sacred tree together with a paper contained a wish for revenge this day with a modern 5-sun nail by a hammer    This manners are different from the formal manners of Usi-no-toki-mairi, so the person will can't make the dream happen    The chief priest do not attempt to remove the meaningless slipper, as he watch over the person’s reflection up it     His wife says that these acts are not offensive to us, because even this level of nuisance can reduce the heartache of the most persons who has struck the nail 森免:円城682・684・690番地等 角輪:円城692・718番地等 阿之段:円城727番地 井戸ノ段:円城729-731番地 堂前:円城732・772番地等 店:円城733-734番地 福西:円城38番地 寺屋敷:円城740・742番地 紺屋屋敷:円城766・767番地 搭楽坊:円城853-855 番地  平成28年8年(2016年)4月8日

 

上竹 俵原の大婆宮 Daiba-guu in Tawarabara

高梁御津線(31号線)の正力交差点から 北西に進み 袈裟掛を過ぎた所の 岡山自動車道の隧道を潜り、大きく 南西に向き 戻るように分岐する道を 曲がり 上竹新デン3473番地の次の民家の山道を 北に 50m程登った所の北緯34度50分48秒東経133度39分30秒の近くに 岩で作られた 荒神社と思われる祠が有ります。そこから 70m程山を登ると 先が尖った巨岩の前に 石で組まれた祠が 有り、金刀比羅神社の札が 納められています。更に上ると 同じような石の祠の白楽天宮が 有り、さらに 100m程登った頂上に大婆宮が有ります。これ等祠の神の祭を 村人は 総称して荒神祭りと呼んでいます。    俵原:上竹3031・3678番地等    エボシ岩:上竹3040番地 新デン:上竹3473番地     平成25年(2013年)8月4日

 

黒山   多木神社の 提婆宮 Daiba-guu of Taki-jinjya in Kuroyama

黒山後谷364-5番地の西隣の北緯34度47分47秒東経133度46分16の山を 妙見山と 呼びます。かつて 妙見宮が 建っていましたが、完全に破壊され 鳥居の残骸と 手水鉢tyouzu-bati2個が  妙見山の東の麓に 放置されています。妙見宮には 天御中主命Ame-no-Minaka-nusi-no-mikotoが 祀られていました。現在 妙見山には 多木神社があり、トタンぶきに囲いの中に 三宮社が 祀られています。左の社は 提婆宮です。中の社は 稲荷宮祇園天宮と提婆宮です。右の社は 今宮不動山王宮です。   提婆宮:円城提婆宮は 円城寺境内 北緯34度53分33秒・東経133度48分20秒に提婆天を祀ります 天女の使いは狐です    下ヶ市:黒山338-340番地 齋免:黒山345-349番地 妙見:黒山357・359番地等 陣ヶ野呂:黒山446・453番地等 勝負坂:黒山449番地 花屋:黒山460番地 井ノ頭:黒山468・475番地等 仁五:黒山472・478番地等 畑ケ市:黒山502番地 寺上:黒山523・536番地等 多木:黒山526・527番地 寺ノ前:黒山539・567番地等.寺前:黒山539・556番地等 後谷:黒山363・373番地等 正尺:黒山376番地   平成26年(2014年)9月19日

 

田土 北野坊・行者堂の提婆宮 Daiba-guu of Gyoujya-dou/Kitani-bou in Tado

高梁御津線(31号線)沿いの下田土の田土下保木2677-1番地から 川東集落に向かって 下田土椿線の宗金大師堂を 見ながら登ると T字路となります。左に進むと 田土北谷前2370番地があり、田土2370番地の方の断りを得て 田土2370番地の庭の東で 南に下ると 北緯34度51分524秒東経133度43分49秒に行者堂lが 建っています。堂内には5社が有ります。祭壇の中央の大きい社は本尊を祀る聖観音堂ですが、提婆宮 牛頭天王薬師堂 比𫝕妙見宮北辰妙見宮でしょう) 両金神社 木山天野宮・人行金神宮(金神、艮金神)、であり その他に稲荷大明神 大社大明神 石鎚神 八大龍王尊 大生運金神尊 大国主命 事代 主命 地蔵大菩薩 七虎金神(牛虎金神でしょう)が 祀られています。  牛頭天王薬師堂:厄病祓いの神としての仏神としての牛頭天王と 病苦から衆生を救う薬師如来を 習合させて祀るのでしょう    両金神社:金神社の意味でしょう  金神と艮金神 或いは 巡り金神(金神 艮金神)大金神姫金神 を祀るのでしょう   木山天野宮:詳細を知りません  木山神社天野神社が合併しているのでしょう 牛頭天王須佐之男命susa-no-o-no-mikoto)を祀る神社でしょう 人行金神宮:詳細を知りません  巡り金神の事でしょうか    大社大明神:出雲大社の祭神大国主命でしょう 石鎚神:石鎚山法起坊石鎚毘古命でしょう 大生運金神尊:金神の幸魂でしょうか 七虎金神:艮金神でしょうか 北谷前:田土2367・2373番地等 石佛北:田土2388番地 塚ノ元:田土2417.・2442番地等  平成29年(2017年)9月9日