田舎芝居 Amateurish performance


昔は 青年団 婦人会が 村毎に作られていて、祭り や防犯や 冠婚葬祭に 一役 買っていました。遊びにも 積極的で 流行るものに 飛びつきました。昭和の中頃 加茂川地区の1部で 田舎芝居が 流行り 三谷日名の集落でも 数年間 行なわれました。芝居の準備中 子供達は リンゴ箱を 机代わりにして 学習会が 開かれ 夏休みの学校から出された宿題 を 熟すKonasuために 先輩が 後輩を 指導しました。勿論 余裕があれば 即席芝居を 創作しました。「三谷日名の村人より口伝」

 

三谷の田舎芝居 AMATEURISH PERFORMANCE IN MITANI

 昭和の中頃(1960年頃) 三谷には 青年団と言う組織があり 村々の子供達は 青年団の計画する催し物を 夏休みの楽しみにしていました。「忠臣蔵」「国定忠治」「勘太郎月夜」や「お富さん」等の素人芝居や 合唱 独唱や 踊り 笛太鼓や 三味線を 青年達は 本番前に練習しました。

子供達も 相談して 飯事芝居 等 青年団の真似をしました。莚Musiro 縄Nawa 板 蜜柑箱Mikan-bako 幕等の材料と 大工道具 等を 持ち寄り 農家の庭や 田圃Tanboの中に 舞台Butaiと 見物席を 造りました。お兄さん お姉さん達が 舞台作りしている間は 小学生 中学生は 学習会を開くのですが 直ぐに 飽きて 暇を弄ぶmoteasobuのです。男の子は 相撲大会や S合戦や 釘打ち大会をして 時間を待ちました。女の子達は 飯事をする時もありますが 大抵は おしゃべりで 暇な時間を 潰しました。当日は 青年団等の人は 役や 出し物に応じた 派手な化粧をしました。決して上手ではなかったので 互いに可笑しくて 笑い合いました。主役を演じる者は さて置き 悪役を担当する者は いかにも悪者に見えるように 顔に墨を塗り ゲジゲジ眉毛を 書き どす黒い口紅を塗るので 笑い者にされましたが 人気の的でもありました。それでも 冗談に「あぁ これで 嫁が来んようになる。」と嘆いてnageite見せました。大勢が集まり 御馳走を食べ 大人たちは お酒を飲み 子供たちは 甘酒を飲みました。若い男女には また他の意味も楽しみの一つでした。最後は 大抵 花火大会で 終わりました。雑貨店で買った物が 主流で 手持ち花火や 打ち上げ花火をした後 流星花火をします。鼠花火や 爆竹は危険なのでしませんでした。麓の地面から 山の傾斜を利用して 糸を 大木のてっぺんに 張り 流星花火を 打ち上げるのです。小気味よい音を立て 一直線に上がる流星花火は 圧巻でした。最後の趣向は 手持ち花火を 繋ぎ合わせた ナイアガラの滝でした。

 

釘打ち Nailing

数人で 交互に 順番をきめ5寸釘を 地面に 片手で投げて 地面に 突き刺します。自分の刺した地点を 前に打ち立てた地点とを 直線結ぶ線を引きます。打ち付けた釘が 地面に刺さらないと 線を書けません。何れかの既に引かれている線と書き足される線が 交差するか 決められたた長さ(親指と小指を最大に広げた長さ等)を 越えて釘を刺すと 負けです。何れかの線上に 釘を打ち刺す事は 許され 相手を封じ込めてしまう事ができます。この作戦は 高いリスクを伴うのですが 相手が 封じ込めから脱する方法は 線上に 打ち込むしかなく 勝てる確率が 極めて高くなります。線上に 打ち込めれれば 囲いの外に 出られます。お解りのように 勝利する確率を上げるには、 相手が 打ち込める事が許される場所を 狭める事です。先行が 断然有利ですが 打ち込みに失敗し 釘が倒れると 線を足せないので 大方は形勢が逆転します。   

ねんがら Nengara

一般には 二人で行います。順番を決め 片手で 投げて 釘や 先をとがらせた木の枝を 地面に刺し立てます。投げた釘 等で 相手の突き立っている釘等を倒し  且つ 自分の釘等を 地面に立てれば勝利です。三人以上で 遊ぶときは 相手が打ち込みに 成功すると 倒された者は 1回 順番を 飛ばされ 成功者は 連打します。相手を倒せず 打ち込みが成功した時は 立った釘は そのままにします。全員の参戦権を奪う と勝利します。https://okwave.jp/qa/q1584898.html」 

 

S合戦 Battle of S-shaped territory

一般的には S ケンとか S字合戦と 呼ばれますが、三谷ではS合戦Esu-kaisenと 呼んでいます。三谷のS合戦では、線で 設定された 陸地の中に 大きなS字型の陣地を 書き、普通は2ヶ所の島を 書きます。三谷村の10人程の子供達(男の子の遊びですが、勇気ある女の子も 参戦しました。)が 集まり、二組に別れ、S字の陣地に 入ります。自陣から S字の開口部から出て 通路(陸地)を 伝い 敵陣のS字の開口部から 敵陣に入り込み、宝物(菓子等)に タッチすれば 勝となります。合戦と言うからには戦う訳で、攻め込もうとする通路にいる敵を S字の線を 越えて自陣に引き込むか、自陣に 攻め入った敵を S字の線を 越えて 自陣から押し出すか、通路にいる敵を 海に突き落とせば、その敵は 戦死した事になり、ゲームから排除され 観戦する事になります。島は安全地帯で、島にいる者には 攻撃できません。敵の兵の全員を 戦死させることが出来れば、勝ちとなり、勝てば 敵の宝物を もらえます。Sケンでは 通路は無く 島だけが 設けられますし、両陣地内以外では 片足飛び(ケンケン/Sケンの由来)で 移動しないと いけませんが、三谷のS合戦では 通路が狭く設定されている線視さ線視され易いので、両足を使って移動します。勝利のコツは、敵兵の弱そうな者を戦死させ、数的優位を造る事です。著者は力が弱かったので、いつも最初の標的にされていました。

 

子供の田舎芝居Children's Country drama

 ある夏休みの青年団の芝居に出る事に なりました。春子と 夏男の兄弟は お飯事をして見せる事にしました。二人 は酔っぱらって帰ったお父さんと 家で待っていたお母さんの芝居をしました。夫婦喧嘩や 熱々の仲良しぶりが 演じられました。お父さん お母さんは 顔から火が出る思いをしました。困惑する母の姿が 気になって春子は 次の台詞Serihuが出てこなくなりました。それを見ていた 姉の冬子は 幕の後ろに隠れ 小さな声で 春子に 台詞を教えました。無事に 芝居が終わって 春子と夏尾 はお姉さんに 走り寄って手 を繋ぎ 仲良く甘酒を 飲みました。(実名は伏せてあります)    平成23年(2011年)9月17日