柿山 素戔嗚神社のご利益 Divine protection by Susanou-jinnjya shrine

明治18年(1866年)に 柿山で 赤痢が 流行し、村人の多くが 感染しました。高い熱が出 激しい腹痛と 膿の混じるベットリとした血便となり 子供2人と お爺さん1人亡くなりました。一人が かかると その2~5日後に 家族の者に 次々に伝染しました。村人は 村に祀られていた 素戔嗚神社に 集まり、病魔退散の祭りをすると 流行が 治まりました。明治27年(1894年)にも 赤痢が流行し 大きな被害を 出しました。この時も 素戔嗚神社で 病魔退散のお祭りをすると 流行が 止まりました。それからは 毎年素戔嗚神社の祭りを 欠かさなくなると 赤痢が流行っても 重症になる者はいなくなりました。「柿山のご老人の話」

 


素戔嗚神社のご利益 DIVINE PROTECTION BY SUSANOU-JINNJYA SHRINE

 昔、昔 猿の群れが 村の畑に 現れ作物を荒しました。丁度良く熟れた稲や木の実 胡瓜Kyuuriや 茄子Nasuを 取って食べ散らかしました。犬達は 猿を追い回し 村人は 棒で叩きました。それでも 猿は 粘り強く 田畑に 現れるので 山の神に 猿退治を祈祷すると 猿に死ぬものや 弱る者が 現れ ついに 猿が出なくなりました。村人は 山の神に感謝し、畑で 収穫した作物を肴に 厄介者払いの宴を 開きました。しかし 暫くして村人が 発熱 腹痛 膿の混ざる血便をして 死ぬ者が現れ 次々に 伝染しました。どうやら 村人が 恐れていた 疫痢のようです。薬師の治療は 一向に効果を 見せず「げんのしょうこ」や「せんぶり」等の薬石は むしろ病気を 悪化させました。村人達は 如何してよいか 解らなくなって 化氣神社の宮司に 相談すると「村の山奥の山の神宮御崎宮が 合祀してあろう 山の神の祭神は大山咋命で 魔除けの神じゃ  御崎様の祭神は素盞嗚尊荒魂で 病気を 流行らす神じゃ  山の神や御崎様を 粗末に扱わなかったか  幸いに村には 素盞嗚神社が あろう  ご祭神は素盞嗚命の和魂で 病から守り 病を治して下さる神じゃ  和田の素盞嗚神社の宮司を 招き厄病退散の祈祷を なされ」と 言うのです。

村人「猿を 虐めまくった   あの猿達の中に山の神宮の祭神の眷属の猿がいたかも知れん 御崎宮は 余りに深い山奥に 建ててあったので お正月に注連縄Simenawaを 代える程度しか世話をしていない」と 反省し 村中で奥山に 入り参詣し 神事を行い、村の素戔嗚神社に 和田の山王様(素盞嗚尊)の宮司を 招き 厄病のお祓をしました。宮司は 松風呂に 隔離小屋を 建て病人を 集めるよう指示しました。すると 次第に罹っても 病気の症状は 軽くなり、死ぬ者は いなくなりました。さらに 祈祷を継続すると すっかり流行は 終息しました。村人は 喜び お参りし易くするために 山の神宮と御崎宮を 原に 遷宮し 大山咋命と素盞嗚尊を讃え  山の神宮 御崎宮 素盞嗚神社のお祭りを 絶やしませんでした。「三谷野呂の百怪談」

赤痢・血屎:赤痢菌よる感染症で、発病人の糞尿等が 付着した食物や 水等を 口にする事で 多くは 伝染します。猿は 人と同程度の感受性を 持ちます。現在「Shigella sonnei(D群赤痢菌ソンネ赤痢菌)」の感染例は 激減し 発症しても 軽症ですが、昔「Shigella dysenteriae(A群赤痢菌・志賀赤痢菌)」は 疫痢となり 高熱で始まり 腹痛や下痢が 続きました。膿粘血便(便の形は無く 膿 粘液 血液の便) 溶血性尿毒症症候群や 敗血症(血液中での細菌繁殖) 中毒性巨大結腸症 痙攣Keiren 血圧低下(顔面蒼白 意識障害)等を 起こすと 短時間で 死亡する事がありました。現在では 赤痢や疫痢感染が 確認されたなら 速やかに 保健所に 報告する義務があり、拡散を 防止の為 隔離入院されます。菌株により異なりますが 30~70%の者が 免疫を 獲得した 集団では 流行が終息します。このような 病原体に起因する下痢 に下痢止めを使うと、病原体の排泄が 妨げられ 病状を 長引かせたり 悪化させたりする事が 有ります。https://ja.wikipedia.org/wiki/赤痢

山の神宮・御崎宮:北緯34度55分30秒東経133度49分27秒    柿山素戔嗚神社:高富i中曽根2088番地の西北緯34度55分33秒東経133度49分47秒 化気神社:案田氣喜5番地 北緯34度45分19秒東経133度49分22秒 食物神伊奢沙和氣神Isasawake-no-kami 武神武甕槌尊Take-Mikaduti-no-mikoto 剣神經津主命Hutunusi-no-mikoto  祝詞の神天兒屋根尊Ame-no-Koyane-no-mikoto 比賣大神 Hime-no-ookamiを 祀ります 和田素戔嗚神社:和田青木山129番地 北緯34度53分31秒東経133度44分50秒 通称を山王様と言われ 建素戔嗚大神Take-Susa-no-o-no-ookami 稲の神櫛稲田毘売大神 Kusi-Nada-hime-no-ookamiを 祀ります。   祇園山:高富2663・2670番地等 松風呂:高富2504・2607番地等 雪森谷・行森谷:高富2349・2422番地等 サイノタワ・齊の乢高富2243・2450番地等     平成26年(2014年)8月16日